悪化し続ける所沢市の財政
ご存知ですか。所沢市の財政は悪化の一途をたどっています。 市の借金は増え続け、平成4年度には23億円だったものが平 成16年度予算案では120億円を超えました。所沢市の行政にかかる 費用の14%が借金でまかなわれていて、市民一人当たり約20万円の 借金を背負っていることになります。にもかかわらず、市の行政 は相変わらず「箱物主義」を続けています。経費の無駄遣いも多 く、民間会社では考えられない経営感覚です。
納税者の監視が必要
皆さん、自分がどれくらい市民税、固定資産税、介護保険料を支払っているか、改めてチェックしてください。私達が大変な思いをして支払っている税金が適切に使われているか、無駄に使われていないか、監視していく必要があります。たとえば「ミューズ」の維持管理にどれくらいお金が使われているか知っていますか?平成14年度で年間約7億円、市民一人当たりに直すと3000円以上のお金が使われているのです。税金が適切に使われているか、無駄に使われていないか、監視するのは市議会議員のもっとも大切な役目です。ところが、所沢市ではそれが不十分なのです。
「情報公開」が鍵
今日では、市議会議員だけでなく、大勢の市民の協力がなければ、市の行政への監視はできないと言われています。全国各地の市民オンブズマンの活躍を見てください。現在明るみに出てきた警察の裏金作りの実態なども市民オンブズマンの粘り強い活動のおかげで出てきたものです。 市民の協力を仰ぐためには、所沢の市政、財政について、市民がもっとよく知っておく必要があります。そのためにはなんといっても「情報公開」です。所沢市行政当局、市議会議員の方々は、この「情報公開」について非常に消極的です。市議会議員は立場上いろいろ情報を得る事ができます。私は、市行政当局に対してできる限りの情報の提供を要求するつもりです。そして、プライバシーを侵さない限り、それら情報を市民に対して公開します。これらの情報によって、市民自らが判断し、市民が参加できる行政を実現したいのです。
市政に無関心だと「つけ」を払わされます。
マンネリ化し、形骸化した所沢市議会には、若い世代で、しかも今までの「しがらみ」がない人物が必要とされているのではないでしょうか。28歳の私が、選挙に出ると同年代の友人に話すとみんな一様に驚きます。「何で出るの」とか「お金はあるの」とかいう返事が返ってきます。私が「所沢の市政をみんなで変えなくちゃ」と話しても、「別に、どうでもいいじゃん」と言われます。 確かに私たち若い世代や埼玉都民と呼ばれる市民(東京など他の地域に通勤している所沢市民)にとっては、所沢の市政はリアリティの感じられない世界です。サラリーマンであれば市民税も給料から天引きされているため、払っているという感覚はありません。 行政サービスにしても私も図書館や公民館などほとんど利用しません。所沢最大の箱物である「ミューズ」にも、中学校の合唱コンクールで一度行ったきりです。スポーツジムで運動したいと思っても、市の施設は私が帰宅する頃にはすでに閉館しています。 こんな状況では、たとえ住居は所沢にあっても、「所沢市の事を考えろ」、といっても無理な話かもしれません。しかし、このまま無関心でいると、この「つけ」は確実に私たち若い世代が支払わされることになります。子供の保育、教育、医療、親の介護、自分達の老後に重くのしかかってくるのです。
「情報公開」から始めよう
繰り返しになりますが、徹底的に「情報公開」をすることで市民の関心が高まると私は信じています。また、同年代で所沢の市政に興味を持ち所沢市議会議員を志す人が出てくることを期待しています。